バームクーヘンは今では一般的なお菓子ですが、どのような由来か気になっていませんか。
おやつや引き出物として人気が高く日常に溶け込んでいますが、改めて考えると疑問ですよね。
実は、バームクーヘンはドイツが発祥ということ以外にも、思わぬ由来があることがわかっています。
この記事では、バームクーヘンの由来について詳しく解説していきます。
おやつとしても人気が高いですが、引き出物やプレゼントに選ばれることも多くあります。
中には、
「バームクーヘンの由来って何なんだろう」
「なぜプレゼントに選ばれることが多いの?」
というような疑問を抱えている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、バームクーヘンの由来や広めた人物、プレゼントとして活用されている理由について詳しく解説していきます。
バームクーヘンの由来!一体どんな食べ物?
では早速、バームクーヘンの由来や広めた人物について詳しく見ていきましょう。
名前の由来
バームクーヘンというのはドイツ発祥の焼き菓子で、次にような由来を持っています。
- バーム→ドイツ語で「樹木」
- クーヘン→ドイツ語で「ケーキ」
これを日本語に直すと「木のケーキ」になります。
バームクーヘンを上から見ると、まるで木の年輪のように見えますよね。
これが名前の由来だと言われているのです。
日本に広めた人物
バームクーヘンが日本に広まったのは、1800年代だと言われています。
第一次世界大戦が行われるさなか、「カール・ユーハイム」という人物が捕虜として日本に連れてこられました。
この時に、ユーハイムは広島物産陳列館でバームクーヘンを焼いたのです。
これがきっかけで、日本にバームクーヘンが広まったと言われています。
ここまでの解説でピンときた方もいると思いますが、日本にバームクーヘンを広めた「カール・ユーハイム」という人物は、後に「ユーハイム」という製菓会社を立ち上げます。
今では、「バームクーヘンと言えばユーハイム」と言われることも多くなり、バームクーヘンは日本人にとって欠かせないお菓子となりました。

バームクーヘンがプレゼントに選ばれる由来は?
では次に、バームクーヘンがプレゼントとして選ばれる由来について詳しく見ていきましょう。
結婚式の引き菓子に選ばれる由来
バームクーヘンは、結婚式定番の引き菓子です。
比較的コスパが良いということや、シンプルに美味しいというのも理由の1つですが、バームクーヘンが結婚式の引き菓子に選ばれる最大の理由は「年輪」にあります。
年輪というのは、時間をかけて少しずつ形成されていきます。
このようなことから、
「二人が一緒に年月を重ねていけますように」
という意味を込めて、バームクーヘンを引き菓子に使うことが多くなっているのです。

敬老の日のプレゼントに選ばれる由来
バームクーヘンは、敬老の日のプレゼントに選ばれることも多くなっています。
先ほども解説したように、年輪というのは長い時間を経て形成されていくため、「長寿を願う」という意味を込めて、バームクーヘンを贈るのです。
また、バームクーヘンには余分な材料、味が含まれておらず、シンプルな味になっています。
このようなことから、高齢の方でも食べやすいお菓子として選ばれるケースも多くあります。
ホワイトデーの贈り物に選ばれる由来
バームクーヘンは、ホワイトデーの贈り物として選ばれることもあります。
なぜなら、バームクーヘンは何層にも生地を重ねて作られるお菓子だからです。
「二人で一緒に時間を重ねていこう」
というメッセージと共にプレゼントすることで、大切なパートナーに喜んでもらえるでしょう。
ただ、義理チョコのお返しや、本命ではない女性に渡す贈り物としては適していません。
バームクーヘンの由来や意味を知っている場合、
「この人私のことが好きなのかな」
と勘違いされる原因にもなってしまいますので注意が必要です。
本命ではない女性にどうしてもバームクーヘンを渡したいという場合は、
「特に深い意味はないけど、美味しいから良かったら食べて欲しい」
と一言添えてプレゼントするといいかもしれません。
バームクーヘンをプレゼントしない方が良いケースとは?
バームクーヘンは様々なシチュエーションでの贈り物、プレゼントに最適です。
ただし、バームクーヘンをプレゼントに選ばない方が良いケースというのもいくつか存在しています。
例えば、病院のお見舞い時に渡すプレゼントには適していません。
年齢を重ねている方や、古くからの風習を重んじる方であれば、
「病院と長く付き合えというのか!」
「バームクーヘンはお祝い事に贈るお菓子だ!」
と怒られてしまうこともあるでしょう。
近年では、このような昔ながらの考えが薄れてきていると言えますが、中には気にする方もいると思いますので注意が必要です。
バームクーヘンの由来まとめ
バームクーヘンというのはドイツで生まれた焼き菓子で、年輪のような見た目をしていることから、様々なシチュエーションでのプレゼントや贈り物として使われています。
バームクーヘンを日本に広めた人物が設立した「ユーハイム」という製菓会社もいまだに存在していますので、興味がある方は一度食べてみると良いでしょう。